不登校のサポートに家庭教師は有効？注意点や学力を伸ばす方法は？

公開日:2023/02/15　　最終更新日:2022/12/13

近年では不登校もめずらしくないほど、不登校の数は年々増えています。とはいえ、小中高生の不登校が常態化してしまうと、心配なのは学習面ですよね。学校にいかなければ、どこかで学習面のサポートが必要になります。そこで今回は、不登校のサポートに家庭教師は有効なのかといったことや、注意点や学力を伸ばす方法はについてご紹介します。

不登校児が勉強を再開する最適なタイミング
勉強のサポートに家庭教師を選ぶメリットとは
家庭でのサポート・ケアで注意すべきポイント
まとめ

不登校児が勉強を再開する最適なタイミング

何かをきっかけに、不登校は誰にでも起こるものです。「まさか我が子が…」なんて、ショックを受けることもあるかもしれません。とはいえ、我が子の将来のことを考えると、学習面をうまくサポートする必要があります。そもそも、不登校児が勉強を再開する最適なタイミングはあるのでしょうか。実は不登校の状況は、大きく4つに分けられます。

逃避期

気持ちが落ち込む時期です。元気がなくなり、朝になると体調が悪くなるなど、体調面に影響が出てくることも多いでしょう。

無気力期

無気力になりやすい時期です。家族との会話も拒んだり、自室にこもったりするなど、生活のリズムが乱れやすくなるでしょう。

休息期

少しずつ気持ちが明るくなる時期です。親との会話もするようになったり、少しずつ出かけられるようになったりするなど、よい変化が出てくるでしょう。

回復期

笑顔が出てくるようになります。学校にも前向きに投稿できる日が増えたり、新しいことにも挑戦できるようになったりするでしょう。もちろん個人差はあります。逃避時期が長かったり、前向きだったのに後戻りしまったりするなどあるでしょう。とくに無気力期では、エネルギーを回復している時期になります。

そのため、無理に勉強をさせようとしても続きません。子どもの様子を見ながら、子どもに「ちょっと勉強やってみようか？」と声をかけていきましょう。子どもが選択できるように声をかけ、勉強をするときは簡単な問題を少しずつやってみることが大切です。

勉強のサポートに家庭教師を選ぶメリットとは

家庭教師を選ぶメリットには、子どものペースに合わせて勉強を進められることです。周りを気にすることなく質問できたり、じっくりと問題に向き合ったりできます。周りの声や反応を、気にする必要はありません。よく集団生活に慣れさせるために「塾はどうか」と、考える方も少なくありません。確かに塾では、集団に慣れたり、周りの子と一緒に学ぶことで競争心やモチベーションが生まれたりするなど、メリットもあります。

とはいえ、周りの行動が気になって集中できなかったり、競争するのが苦手だったりすると、塾に通うのは逆効果になります。大切なのは、どちらが子どもに合っているか見極めることです。また不登校では、人間関係が原因になることが多いです。そのため家庭教師なら、多くの人とかかわることなく、勉強のサポートができるメリットはあるでしょう。

家庭でのサポート・ケアで注意すべきポイント

不登校になると、学習意欲も低下していくことが多いです。実は、ほとんどの不登校児は「このままではいけない」と分かっています。そのため、無理強いしたり焦らせたりすることは避けましょう。家庭での勉強のサポート・ケアで注意すべきポイントには、子どもに対して尊重した関わりが大切になるのです。

共感する

一番大切なことは、子どもの現状に共感することです。不登校解消の最初の手立てとして、親が子どもの根本的な問題を共感し、想い合える関係を築きましょう。寄り添いながら、子どもの勉強への意欲をサポートします。とはいえ、学校に通えない現況は子ども本人が一番つらいのです。無理に学校へ行かせるよりも、焦って勉強に取り組ませるよりも、子どもだけで悩みを抱え込まないことが重要です。

子どもに選択権を

頭ごなしに「勉強しなさい」はNGです。子どもの感情が落ち着き、現状をよくしたいという意思が見えたときに、勉強について少しずつ向き合っていきます。「なぜ勉強は必要なのか」と、ゆったり話すこともよいでしょう。また、子どもが自分で選べる環境を用意しておくことも大切です。勉強をする・しないもそうですが、時間や内容など子どもに合った勉強法を、一緒に話し合いながら見つけてきましょう。

まずは短時間から

勉強から遠ざかっていると、急に長時間の学習は大変です。まずは10分くらいから始めてみましょう。また時間ではなく、1問や1ページという学習範囲をしぼるもおすすめです。そして苦手な分野よりも、好きな分野から始めるとよいでしょう。その際におすすめのコツとして、決まった時間やタイミングで行うことです。これまでの不規則な生活から、規則的な生活リズムへ整える一歩となります。

まとめ

ここまで、不登校のサポートに家庭教師は有効なのか、そして注意点や学力を伸ばす方法についてご紹介しました。もう一度お伝えしますが、不登校は誰にでも起こることです。そこで大切なのは、子どもの“現状への共感”と“無理強いをしない”ことです。大人が思うよりも、子ども本人が一番つらいという状況を理解しましょう。そうしたなかで、少しずつ学習をスタートしていくことが大切です。家庭で学習意欲が定着してきたら、家庭教師にサポートしてもらうのもよいでしょう。専門的にサポートしてもらうだけでなく、親の負担も減らすことができます。不登校の支援を行っている家庭教師もあるので、一度調べてみるとよいですね。

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